子供の頃迷子になった事がない人がいるだろうか。この作品では迷子をテーマにしている。迷子になった記憶というのは不思議な物で、いつしか恐怖だけが記憶から消え去りその事実だけが頭に残る。私はこの作品を撮影した時、如何しようも無い失踪願望に苛まれていた。誰とも関わりたくなく、消えてしまいたいという気持ちとは裏腹に毎週末バイクにまたがり観光地や公園へと出向いた。私にとってはそれが失踪願望を満たす如何しようも無い寂しさや気持ちの淀みを感じることに徐々に気がついた。昔迷子になった時の様なその心寂しさや恐怖を感じる事に快感さえ覚えた。その頃から撮っていた写真に段々と方向性が定まっていったと思う。そこからは意識して迷子の世界を撮り始めた。この頃の写真が、何か一つの被写体に集中した様な写真になっているのは、僕のADHDという何かに集中すると周りが見えなくなる特性も関係している様に思えた。そしてそんな特性がなくても子供が迷子になるのは決まって何かに気を取られ周りが見えなくなったそういう時ではないかと後から考えて一人納得しながら作っていった。迷子の追体験に心地よさを感じた。
この作品は組み方を変え、「Labyrinth」という別タイトルで富士フィルムフォトサロン「ポートフォリオレビュー/アワード 2022」受賞















































